2014-01-01から1年間の記事一覧

京都大学サマーデザインスクール2014 参加者募集中(先着順)

京都大学サマーデザインスクール2014は9/24-26の3日間で開催されるデザイン・ワークショップです.サイボウズからは僕と竹迫が「学び方のデザイン―盲点を見つけよう」というワークショップを行います。参加者各個人が自分の学び方を振り返り、問題点と盲点を…

「抽象から学ぶ」に具体例を追加

gihyo版「エンジニアの学び方」の第3章で、抽象化の必要性とその方法について学びました。その中の一つ、「抽象から学ぶ」が実例が足りなくてわかりにくいようなので、ここで具体例を追加してよりわかりやすく解説してみます。「抽象から学ぶ」は「読者の抽…

gihyo版「エンジニアの学び方」を公開しました

技術評論社のWEB+DB PRESS Vol.80に掲載した、特別企画「エンジニアの学び方」がWeb上で無償で読めるようになりました。僕は、自分の学び方をよく観察して、改善すべき問題点を見つけ、それを改善する、というサイクルを続けていくことがとても重要だと感じ…

33歳になりました

僕「10の倍数でもない、素数でもない、2の累乗でもない、特筆することが何もないつまらない年…」 妻「11年ぶりのゾロ目じゃん!やったじゃん!」 ところで妻オススメの石井ゆかりの星占いによると、僕は今年「12年のストーリーがひとつの段階に達し、ここか…

猫を飼い始めた理由

猫を飼い始めたという話をすると、よく聞かれるのが「なぜ?」という質問です。僕自身は動物を飼ったことがありません。あるとすれば、小学生の時にキャンプに行って、川の水の中にいる半透明のプランクトンを捕まえ、ジューCの空き容器に入れて持って帰って…

猫を飼い始めました

4週間ほど前からトーマ君(オス、3ヶ月)が家族に加わりました。保護された野良猫を里親会から引き取る形なので誕生日や親猫などはわかりません。今日妻と話していたのですけど、猫を飼い始めるにあたっての情報って、なかなか見つけにくいようです。猫ブロ…

組織学会で「シミュレーションによる破壊的イノベーションの理解」を発表してきました

6月22日に組織学会で発表してきました。事前にTwitterでは告知したのですが、ブログに転載するのをすっかり忘れていました。 明日は北海道大学で行われている組織学会で「シミュレーションによる破壊的イノベーションの理解」という発表を行います。シンプル…

PyCon JP 2014で基調講演をします

9月15日にPyCon JPで基調講演をします。 PyCon JP は日本で開催される、プログラミング言語 Python に関する国際カンファレンスです。 Python はオープンソースで開発されているプログラミング言語で、世界中で利用されています。PyCon(Python Conference)は…

コード進行を五度圏で可視化してみた

Songleの外部埋め込みプレイヤーがJavaScriptでカスタマイズできるので、それを利用して五度圏の可視化をするデモを作ってみました。 スピッツの「ロビンソン」 中島みゆきの「地上の星」 きゃりーぱみゅぱみゅの「ファッションモンスター」 ロビンソンはコ…

「word2vecによる自然言語処理」を出版しました

オライリー・ジャパンから「word2vecによる自然言語処理」という電子書籍を出版しました。予定外のドタバタがあってブログで紹介するのが遅くなってしまいましたが、その間にオライリーのEbook Store Sales Rankingでは1位になっていました。word2vecは2013…

使われ続けるサービスを作るにはどうすればよい?

「Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール」を読んだ。サービスが「使われ続ける」ためには、顧客の「習慣」をいかにして作るかが重要だ。そこで「習慣が作られる過程」を以下の4つのフェーズで考えている。 ト…

「コーディングを支える技術」p.196〜p.198の補足

拙著「コーディングを支える技術」の11章では、オブジェクト指向が必須ではない言語を使って、一歩ずつオブジェクト指向に近づいていくことでオブジェクト指向を理解しようとしています。ところが一番難しいところが終わってホッとしたのか、最後の一歩 p.19…

「エンジニアの学び方」を執筆しました。

4月24日発売のWEB+DB PRESS Vol.80に、特別企画として「エンジニアの学び方」という記事を書きました。Vol.80自体は4月発売ということもあって「新人さん大歓迎!」と銘打っています。「エンジニアの学び方」もこの4月に就職・進学をした人を想定読者にして…

U理論を実践してみた日記

U理論によれば、新しい理解を結晶化するには、一度今までのコダワリを捨てることが必要。「自分は何にこだわっているのか」と内省したところ、やはり「本を読む以上はその内容を理解しなければならない」という点にこだわりがある。そこで、これを捨てて、中…

U理論が面白い

U理論の本を流し読みしてたけど、これは結構面白い。PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)は、既にサイクルが回っている人にとっては納得感があるのだろうけども、回ってない人にやらせようとすると「で、計画はどうやって立てるの?」で悩んで止まってしまっ…

コーディングを支える技術p157のPythonの例をRubyで試す

こんな質問を頂きました。 『コーディングを支える技術』p157のPythonの例をRubyのpryとかで試すにはどうすればいいのだろう? pic.twitter.com/4uZXV9mJc4 https://twitter.com/maehrm/status/429954521947598850端末のエンコーディングがutf-8として、Ruby…

divsumが面白い

@tokorotenの作ったdivsumというゲームが面白い。http://dl.dropboxusercontent.com/u/26405542/divsum/divsum.html#0_0_100序盤:「なんだこれー、どうやってゲームを進めるんだ?」中盤:「なるほど、収縮と分散を繰り返して数をコントロールして消してい…

word2vecで両思いの単語を抽出してみた

word2vecのdistanceでXを検索したらY、Yを検索したらXになるようなX, Yの対を検索するコードを書いてみた。コーパスは僕のBookscanで電子化した蔵書、約100MB。語彙数は66622。結構時間がかかるので途中経過を下に乗せておく。全部できたら何%が両思いか調べ…

word2vecが面白い

ロクださんのアクタ、向き引き起こすとしては同意だけども、この「コーディネーターに着くと不愉快になっ」ということばの思い入れはコーディネーター体験がなかっはずだから「コーディネーターとは誰であるか」が分からず「Xに着くと不愉快になっ」というこ…

Re: コミュニティに入るか入らないかでエンジニアとしての幸福度がかわる

きしださんのエントリ、方向性としては賛成だけども、その「コミュニティに入ると幸せになる」という言葉の受け手はコミュニティ経験がないわけだから「コミュニティとは何であるか」がわからず「Xに入ると幸せになる」という言葉としてしか理解しかできない…

Qiitaの話を聞いている

Qiitaとブログの違いがわからないと思ってたがだいぶ違うってことがわかった ブログでは記事に間違いがあった時にコメントで指摘して著者が修正するしかないが、Qiitaではプルリクエストを投げられる(投げてくれるかどうかわからないけど) 間違いがあって修…

sklearn.svm.LinearSVCでフィルタを書いてみる

Wikiquoteのダンプデータから引用部分だけ取り出したいな、と思った。元データを見るとこんな感じ [[小泉純一郎]] CATEGORIES: 政治家, 日本人, 日本の内閣総理大臣, 1940年代生 小泉純一郎(1942年 - )は、日本の政治家(自由民主党)、第87、88、89代総理…

でかい企業のOSSがApache License 2.0だと嬉しい理由

「無期限で世界規模で非独占的で使用料無料で取り消し不能な特許ライセンスを付与します」という条項があるので使わせてもらう側が「わーい、便利なライブラリだー」と思って使っていたら後から「特許料払え!」と言われるという悲劇が起こらないことだって…

放射線耐性Quineの読解

「放射線耐性 Quine (1 文字消しても動く Quine) - まめめも」という頭のおかしい(ほめことば)コードがリリースされていました。以前「The Qlobe - まめめも」がリリースされた時は、Pythonに移植したら「難読コードを読んでみよう(Python初心者向け解説) -…

「10倍の生産性」をマフラーで例える

「プログラマは能力によって生産性に10倍の差がある」とかいうけどこれはプログラミングに限った話ではない。編み物未経験のXさんと既に何本もマフラーを編んだ経験のあるYさんとで、マフラーの最初の5列ぐらいを編むのに掛かる時間で勝負したら、Xさんが編…

僕の履いている防水靴「メレル」

去年の台風シーズンに「靴下が濡れるのが嫌だ」とボヤいていたら妻が「メレル」を買ってくれた。最近の雪でも靴下が濡れないので重宝している。追記:メレルのが全部防水というわけではないみたい。CHAMELEON II STORM GORE-TEXが僕の履いているもの。GORE-T…

論文紹介「A Hierarchical Bayesian Language Model based on Pitman-Yor Processes」

NPYLMを実装するために元になっているHPYLMの論文を読む話。3章。Pitman-Yor過程はbase distributionG0とdiscount parameter 0 -d から新しい分布を作る確率過程。スティック・ブレイキングで構成できる。独立な確率変数列Vk ~ Beta(1 - d, θ+kd)とφk ~ G0か…

論文紹介「ガウス過程に基づく連続空間トピックモデル」

Deep Learningで単語を連続なユークリッド空間に投影したらそれが意味を表現すると盛り上がっているけど、それをやるのに最適化の難しいニューラルネットを使わないで正規分布だと思って最適化したらいい、という論文。word2vecには直接論文上は言及していな…

論文紹介「階層 Pitman-Yor 過程に基づく可変長 n-gram 言語モデル」

既存の方法だと8-gramの言語モデルとか現実的に無理なんだけども、この方法だと可変長だから必要なところだけ長いgramにできるよ、という論文。Pitman-Yor過程と等価な中華料理店過程でツリーを作る。she willの後にsingが来たとするとルートノードからwill…

論文紹介「ベイズ階層言語モデルによる教師なし形態素解析」

形態素解析しなくても単語に分割できる、しかも教師データがいらないので古文や未知の言語でもOK、という論文。Deep Learningの勉強をアウトプットしながらやるために始めた「Deep Learning論文紹介」企画だけども、いきなりDeep Learningではない論文になっ…