社会勉強中

nishiohirokazu2007-11-30

さくらインターネットの社長の笹田さんが MMORPGEverQuest (以下EQ) オタクで、同社の主なメンバーは EQ のギルドで一緒にやってた仲間から集めたとか言ってまして、同じくヘビーに EQ にはまっていた僕とシンパシーを感じまくったというのも選定の理由です。いや、選定の理由だったのは嘘。

オンラインゲーム事業の「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」の専用実施権や固定資産について3億9100万円の減損損失を計上。同期の最終損益が5億7500万円の赤字になった上、債務超過に転落した。

泣ける…orz

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で社会勉強の内容。減損会計とか債務超過とかそういう単語の意味を勉強したってだけなんだけどね。
減損会計ってのは「ダメだ、失敗した」って時に帳簿に「ダメだった」って書くと言うことか。例えば文化祭で焼きそばを作る場合に、麺を買ってきた時点では「焼きそばを作って売って利益を得るために購入したもの」だからまだ損失じゃないんだけど、焼きそばを作るまえにうっかりころんで床にぶちまけてしまうともう売れないわけで、その発生した損失を何らかの形に帳簿に書かないといけない。焼きそばの場合は仕入れ費用と売り上げの差で表現できるけど、うまく表現できないものもあるので、それは減損会計にする、と。
で、債務超過ってのは「お金がなくなってしまいました><」ということかな?元々500万円持っているとして、500万円借りて1000万円の車を買ったとしても、この時点では債務超過にはならない。100万円分の車が「将来利益を生み出すための資産」だから。で、この車で事故って廃車になってしまうと、資産がなくなって500万のローンだけが残った状態になってしまう。これが債務超過。つまり、借金以外の(株式を発行して株主から集めたり自分で用意した)お金が全部なくなってさらにマイナスになっている状態が債務超過。なんか利息の支払いが収入より多い状態を想像してしまったけどそこまでは行ってないようだ。でもまぁ、株主が出資したお金は全部なくなってしまっているので、今仮に会社を畳んで生産したら株主には1円も帰ってこない。
で、そういう破産寸前の大変な状態になったからどうするか、というと、まずインターネット接続事業を売却するんだそうな。これは何かというと、3日間の文化祭で10000円の利益を上げることが見込まれている古本屋用に仕入れた本を今別のクラブに8000円で売ることで「今」使える現金を手に入れると言うことだな。
後は第三者割当増資というものをやるらしい。これが難しかった。ようするに「今1000円あれば、もう一度麺を仕入れて文化祭で売って20000円にすることができます。1000円ないと野菜や豚肉も捨てないと行けなくなります」と言えば「じゃぁ1000円出資しよう」って言う人もいるということか。ある種、新規事業を始めるときに株式を発行するのと同じ。ただ違う点は今まで実際にその事業をやっていくら儲けてきた、という実績とか、はてなmixiっていう顧客がすでに付いていると言うことか。

だいぶわかった。元々焼きそば事業に出資していたクラスメートからすると「実は麺が床に落ちて食べられなくなっていた」「お金がないので利益を出す予定だった古本事業は売却される」「今までに自分たちが出資していたお金はなくなって、かわりに新たな出資者が今後の事業を続けられるぐらいのお金を出す。一人あたりの利益はたぶん半分くらいになるかも?」ということか。大変だ。

そしてまだわからないことが一つある。なんで今日さくらインターネットストップ高なんだ????赤字のゲーム部門は版権元との「双方の合意がなければ契約破棄できない」から来年も続けないと行けないかも…ってIR資料に書いてあるのとか読んだ上での行動か?