「準」について

Wikipediaが信用ならないの件、なんで「準拠」が「きちんと拠ってない」という意味に取られたのかを考えてみた。きっと「準」という漢字の意味を「準優勝」などに使われる側だと取ったんだな。


「準」の訓読みは「みずもり」「のり」「はかる」「なぞらえる」。「みずもり」ってのは水を入れて水平をはかるための道具ね。今の言葉で言うと水準器。水準の準。「のり」は物事をはかるための尺度のこと。基準、標準の準。で、そういう基準で「はかる」、標準や主となるものにあわせた扱いをする「なぞらえる」と続く。


この最後の「なぞらえる」の意味で使われている例が「〜に準ずる」「準優勝」「準用」なのだけど、この意味は後から出てきたものなのでこの意味で使われていない単語もたくさんある。銃の「照準」とかが「正確じゃないけど似たもの」じゃ困るでしょ。