マンガ喫茶を見て疑問に思った

なんで小説喫茶はないんだろう。さすがに時々書いている「技術書喫茶あったらいいのに」ってのはマーケットが狭すぎるのかとは思うけど、小説だったらそれほどでもないと思うんだがなぁ。「この店にくると星新一の1000本のショートショートが全部読めます」とか言われるとちまちま通ってでも全部読みたくならない?
文庫本をメインにすえればマンガに比べて単位本棚あたりの収蔵量は増えるし、小説なので一冊あたりの消費時間も増える。


ああそうか、わかった。会社の側から見ると一冊あたりの消費時間が増えるのは採算性を向上させるけど、ユーザの側から見ると逆なんだな。1時間400円の店なら600円のマンガ本を1冊90分以内で読めばペイするけど(ちなみに今までの統計によると僕はだいたい30分くらいで読んでいるみたい)、小説だともうちょっと時間がかかる。いまとりあえず今日買ってきた星新一の「おかしな先祖」の最初の23ページのショートショートを読んだら8分25秒掛かっていたので、238ページある一冊全体を読むのには単純計算で87分かかることになる。この本は438円だからペイしない。おおっと。これじゃユーザ側が「だったら買ってかえって家で読むよ!」となってしまうな。


かといって場所代はマンガ喫茶と変わらず掛かってくるので利用料金を下げるわけにはいかない。いや、そうか?本のサイズが小さくなる効果で単位床面積に配置できる座席の数は増えるはずだ。マンガ喫茶の利用客のいくらかは特にマンガが読みたいわけではなく、個室ですわって時間を過ごせる場所が欲しいだけの客じゃないか?であればそういう客は単位時間あたりの利用料金が安い方を選好するだろうから利用料金を下げるのも一つの手としてアリなのか?


なんてことを考えつつ僕の希望としては山手線沿線(というか秋葉原)にマンガ喫茶のスタイルでコンセントあり無線LANあり技術書の詰まった本棚あり、備え付けのしょぼいPCは要らなくてかわりにLEGO Mindstormのレンタルとかがあるお店が欲しい。終電がなくなったときにはきっとそこに行くと思うんだが!