逆締め切り効果を克服する

「締め切り効果」とは「締め切り前に作業がはかどる」という効果で、先日の締め切りドリブンについての考察ではタスクの絞り込みに明確な基準ができることも一つの原因ではなかろうか、という話だった。

「逆締め切り効果」は「締め切りのあるタスクがあるときに、その締め切りとは無関係なタスクがはかどらなくなる効果」で、実質的には同じ現象の裏表。ただ、そのはかどらなくなるタスクが捨ててはいけないものの場合には「やらなきゃ」という気持ちと締め切り効果が逆方向のベクトルになって脳の中の計画立案を担当している小人さんが混乱し始める。

具体例

  • A: 31日の発表の準備をしないといけない
  • B: 今日の15時に人にあわないといけない
  • B': 16時に別の人にあわないといけない
  • C: Bの前に銀行に行ってお金をおろさないといけない
  • D: Cで銀行に行ったついでに家賃を振り込まないといけない
  • E: なんかTODOリストには今月末の家賃を振り込む際に一緒に○○の支払いをするって書いてあるけど支払いのための振り込み用紙はどこだ?

大体これくらいのタスクで僕は完全に混乱してAは手につかなくなる。そして混乱しながらTwitterをしたりしてどんどんBのタイムリミットが近づいてくる。このままだとEのタスクを捨てることになってしまう。文字の形に書き出すことは思考を整理するためにとても重要だ、今やらないといけないのはこんな文章を書くことではなくて振り込み用紙を探すことだ!


あった。きちんと「やるべきタスク」が明確になれば6分で終わる作業だったのに、デッドロックのままかなりの時間を費やしてしまった気がする。

15時に目的地にいるためには14:15くらいには電車に乗るべきで、銀行から駅までが15分として14:00には銀行を出るべきで、あとコンビニによったりしないといけなくて、うーん。いま12:40だからちょっと出るには早い気がするけど、作業をするにはあんまり時間がない気がする。とりあえずさっさと銀行に行って振込を済ませて、C~Eを片付けて、そのあとで15時に目的地に行くには時間があまりすぎているようなら駅前のマクドで作業をすればいいか。あそこならたとえe-mobileがまた壊れてもWifiが繋がるし。