「片づける」に関するブレスト

Twitterから転載

nishio 今ようやく理解したんだが、片づけって、片づける場所を先に用意しておかないといけないんだな。適当にその辺のものと適当に移動していても片づくはずがなかった。次に考えるべきことはどうすれば片づける場所が作れるかだな。

この「片づける場所」は「片づけるのに一時的に利用するスペース」ではなくて「片づける先」のつもりだったのだけど伝わらないので後で「ホームポジション」と言い換えている。

nishio すばらしいまとめ RT @boussk なので、片付けのスタートは「何を捨てるか」から考えることになる訳ですね
nishio 問題は何を捨てて何を捨てないかの判断が難しいってところに違いない。何も考えずに捨てていいのなら今からビルに上って自分をぽい捨てするのが一番簡単なわけだから。

「まず捨てる」とは耳に胼胝ができるくらい片づけの本に書いてあるアイデアだけども、本当に何でも捨てていいわけではなく「何を捨てて何を捨てないか」を判断する必要がある。まあ通帳や印鑑は捨てないでしょ。問題は何を捨てるかを判断する能力が乏しいところにあるのかもしれない。

A: 片付けるのと、B: 状態をキープするのは別のタスクだよなあ。僕だってみかんの皮が散らかってない状態をキープできているし。風邪でベッドの周りに清涼飲用水のボトルがちらばったのは片付けられたし。具体的に何ができていないのか?

散らかっているという印象を与える主体が「片付けられる場所」つまりホームポジションを持っていないのが問題であり、まず具体的な散らかっている物を選んでホームポジションの作成をすることをタスクにするべき

最近アイマスク掛けを作ったことで夜寝る前にアイマスクを探さないでよくなった。マフラーもジャケットを掛けるハンガーにかけることにしたから見つかる。ホームポジションが決まっているものをホームポジションに片付けることはできている。それが先程のB: 状態を保つタスク。できていないのはホームポジションの決まっていないものにホームポジションを定めるタスク。これが先程のA: 片付けるタスク。
物には「片づける場所=ホームポジション」が無ければ片づけられない。部屋が片づいていない場合、具体的に何かがホームポジションにない。それは「そもそもまだホームポジションが決まっていない」という場合と「ホームポジションに戻っていない」の二通りがあり、後者は僕は片づけられている。
つまり、できていないのは「ホームポジションのないものにホームポジションを割り振ること」だ。そしてそれは「具体的な何かにホームポジションがない」なのだから「部屋を片づける」は「何か具体的な片づいていないものを選んでホームポジションを決定する」というサブタスクに分割される。

つまり「片づける」は「ホームポジションの定まっていないものに、ホームポジションを定め、そこへ移動させる」という行為。分かりやすいホームポジションを作る上でスペースが足りないならそれは物を捨てるなり、広い家に引っ越すなり、レンタルスペースを借りるなり、配置を替えるなりの方法でスペースを手に入れる必要がある。

あくまでスペースを作ることが目的で、その手段として場合によって刃物を捨てる必要があるのだから、たとえば旅行先で買ったお土産を捨てるのと、乱雑に置かれているものをきちんとおくことのどっちで得られるスペースが多いか、前者が手に乗るくらいで後者が引き出し半分くらいだったら当然後者の方が優先されるべきなわけよ。

まとまったスペースは使いやすい。まとまっていないスペースは使いにくい。お土産が適当に突っ込まれた箱からいくつか捨てたとしても、その箱は縮まないので有効スペースは増えない。それはスペース作りになっていない。逆にお土産を整理していたら箱に入りきらなくなったとすると、別の箱に入れ替えると占有スペースが増えるのでいくつか捨てることで解決しようとするのはいい戦略だ。これはスペース作りになっている。

すでに箱に納まっているお土産を捨ててもスペース作りにならないということはどういうことか。つまり、すでに片づいているものを捨てることは、箱ごと捨てない限り片づけにならないということだ。

まとめ:
「片づけ:=(まとまったスペース作り)+(片づいていないものを選び、ホームポジション(もしなければ作成)へ移動)」