フォトリーディング5日間テストその3

フォトリーディング5日間テストを試してみるその2に引き続き。一昨日はバーガーキング、昨日はルノワール、今日はサンマルクにいるのだけど、サンマルクは寒い。あと両脇に幼児がいて僕の顔を見てくる!気が散る!

さて本日の流れは

  • 4日目: 準備→フォト→縦読み→X読み→質問を考える

なのだけども縦読みで時間を使いきってしまった。スケジュール通りの「4日目に質問を作る」ではなく、1〜3日目の段階で質問ができてしまっているので今回はそれを解決する作業のウェイトが大きかった。「性格構造の分類」と「夢診断」が科学的に意味の有ることかどうか、って質問ね。

まず性格構造についてフロイトの興味深い点は性格を個別の特性ではなくシステムとして分類しようとしたことであり、それは口唇愛=受容、口唇愛=サディズム、肛門愛=サディズム、性器愛、の4つ。で、これ要するに「欲するものは与えられる」「欲するものは奪わないといけない」「奪われないように守らないといけない」「それらを超越した大人」という発達段階だ。フロムはフロイトがこれらの性格がすべて性欲由来であると仮定して理論を構成しているあたり、仮説が強すぎて不必要にモデルが複雑になってるのではないか?というところと、先住民族の文化などの研究から環境が及ぼす影響について色々言いたいことがあるらしい。

それから夢診断に関して、無矛盾な体系としてしっかり組み上がっていて、フロムに言わせれば「作業仮説としてはアリ」とのこと。しかし彼としては「多くの夢が願望の象徴的充足」が事実であったとしても、これをフロイトが「すべての夢が〜」としてしまったことは独断的仮説だと感じている。

その他にもフロイトの文脈で愛が単なる利己的な「自分の欲求充足のための行動」として扱われていることが「愛を貶めている」と不満な感じ。これはフロムの「愛するということ」も家に積んであるのでこの本が終わったら読むことにしよう。個人的には「愛」と呼ばないで新しい術語を作れば、フロイト的な唯物論で人間の欲求充足のための行動を理解する際には便利な概念だと思うけどね。