リーンスタートアップ:レバレッジメモ
「リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす」のレバレッジメモ
Q: 「需要がある」と「技術的に実現可能」のどちらの仮説を検証すべきか?
「この製品を作れるか」ではなく「この製品を作るべきか」「この製品を中心に持続可能な事業が構築できるか」を問うべき(P79)
コダックは次の4つの問いに答えることをチームに求めていると書いてある(P91)
- 1:我々が解決しようとしている問題に消費者は気づいているか
- 2:解決策があれば消費者はそれを買うか?
- 3:我々から買うか?
- 4:その解決策を我々は用意できるか?
そして、1〜3を飛ばして4に進み、顧客が問題を抱えているかどうかを確認する前に解決策を作ってしまう失敗が多い、とも書いてある。
消費者が問題に気づいていない場合→「ファイルの同期はほとんどの人が存在に気づいていない問題だとドロップボックスでは考えていた」から製品を作る前にプロモーション動画を作って「ベータ版の予約」という行動に出る人がたくさんいるかどうか(問題に気づかせれば欲しがるか)を検証した(P133)
Q: どういう指標を立てるべきか
3つの「しやすさ」が重要(P.192)
- 行動しやすさ。レポートが行動につながるためには因果関係がはっきりしていなければならない。それ以外は虚栄の指標。「総アクセス数」が増えたり減ったりしても何を行動したらいいかわからない。
- わかりやすさ。読み手にわかるデータでなければ意味がない。「人」を単位にするのがわかりやすくなるのでオススメ。
- チェック(検証)しやすさ。レポートの内容が正しいかどうかを別の手段で(直接顧客に聞くなど)検証できるか?
3番目はけっこう難しいな。
Q: 最初から定量的に計測するのは難しい、どうすればいいのか?
立ち上げ期のスタートアップには適切なモデルを導けるだけのデータがない。だから初期の戦略はどうしてもカンだよりになりがちだ(P.119)
とのことなので最初はカンでいいようだ。重要なのは「データに基づいて判断すること」が重要だと考えて、それが出来る方向へ駒を進めること。
その他
検証のサイクルを短くすること
アーリーアダプターは欠点をあまり気にしない。だから品質の悪いプロトタイプを早く出すアプローチが成功しうる。ビジネスが成長してメインストリームを相手にし始める時点で必ずピボットが必要になる。
検証すべき仮説。ユーザに価値を与えることができるか。このビジネスで継続的に持続可能な成長をすることができるか。