板かるたで遊んだ日記

今年は妻を連れて大阪の実家に帰った。大阪の実家では正月に百人一首で遊ぶのだが、その話を妻にしたら「子供が百人一首でドミノ倒しをする」とか言い出してなんのこっちゃ。なんと妻の実家、北海道では百人一首は木で出来ているらしい。→百人一首 板かるた

Amazonで検索してみたら売っていたので早速買ってみた。取札が木でできていて、たしかにこれならドミノ倒しもできそうだ。

取札に書かれている字には、1900年(明治33年)の小学校令施行規則改正によって小学校で教えなくなった変体仮名も使われている。実際に遊ぶのは無理かなと思っていたのだが、伯父伯母に見せてみたら大盛り上がりで「面白いからこれでやろう」ということになった。遊んでみたら想像以上にまともに遊ぶことができた。

60歳前後の伯父伯母の世代はすでに小学校で教えなくなってから50年経っていたはずなのだが、意外に読めるもののようだ。彼らの祖父母はこの字を普通に読み書きしていた世代だから、まだこの字で書かれたものも目につきやすかったのだろうか。教えられなくなって3世代目の僕にとっては「看板で稀に見かける」程度のものになってしまっている。僕の子供の世代には看板すらもなくなりそうだ。存在自体を知る機会がなくなるな。

今年は文化の盛衰について考えた正月休みだった。