脳波の可視化

脳波センサの記録データをFFTした上で画像化するスクリプトを書いてみた。縦軸が時間(下が後、1pxで1秒)で横軸が14チャンネル脳波センサの1秒間128シグナルのFFT結果の1Hz〜30Hz。これは本棚を片付けていて途中から読みふけった際のデータ

もうちょっと長いやつ。



やっぱり何らかの手段でやっている内容を記録して付きあわせたいなぁ。これは本の内容をタイピングしている時の脳波なんだけど、黒いバンドの部分で一体何があったのか知りたい…



これは眠くて眠くてしょうがない時に脳波センサを付けてしばらく寝落ちした際の脳波。他のとピークの位置が違ってる…おっと、何がピークかって説明を指定なかった。値が大きいほど白くなるようにしていて、いままでのやつでは各チャンネルごとに左端が白いグラデーションだった。つまり低周波数が高い。でもこの結果では左から1/3ぐらいの所に白い帯が出ている。

30Hzの1/3って言うと10Hz前後だからアルファ波の「安静(リラックス)・閉眼時の脳波においては、他の周波数成分に比べてアルファ波の占める割合が高く、基礎律動の主成分をなす。」という特徴が観察されているのだろう。



こちらが通常の書籍を速読をしている時の脳波。見た目はだいぶ違って、白い線が強く出ている。でもこれは、眼球移動の筋電位が拾われてるだけかもしれない。

こちらは意味のない文字列を使って眼球移動の訓練をしている時の脳波。うーん、差がよくわからないな。上の「普通の書籍での速読訓練」も1秒で1ページめくったりとかしててほぼ眼球移動の訓練だからなあ。読める速度で読んでいる時のデータを取るべきだな。


こちらはマンガ(鉄腕アトム)を読んでいる時の脳波。なんか6番目のチャンネルが黒いような気がするよねぇ。各チャンネルはそれぞれAF3 F7 F3 FC5 T7 P7 O1 O2 P8 T8 FC6 F4 F8 AF4で、図は http://www.hindawi.com/journals/mpe/2014/365101/fig4/ で見られる。6番目は左斜め後ろの領域ってことになる。でもまあ、この脳波センサの出力にどの領野が活動しているかの議論をできるほどの精度があるかどうかは怪しいので現段階ではあんまり深追いしないほうがいいかもなぁ。


生データと変換スクリプトはこちらに置きました: https://github.com/nishio/emotiv