レジ「972円です」客、支払う。レジ「104円のお返しです!」

ビジネス街のレストランで972円の昼ごはんを食べている僕。聞くとはなしにレジのやり取りが聞こえていくる。


レジ「972円です」
レジ「104円のお返しです!」


……えっ、何が起きたんだ?

出題編

しばらく考えて、客もレジも間違ったコインを渡したり、渡さなくて良い余計なコインを渡したりしていなくても成立しうるストーリーを思いついた。これを考えるのは結構面白かったので、ブログ記事にすることにした。(間違いを許容すると別解がある)

ヒント編

僕の思考の過程を追いながら一歩ずつ回答に近づいていこう。




僕「100円がお釣りとして返ってくるということは、客は100円玉は出していないということだろう」



僕「仮に客が1000円を出していたら、お釣りは28円だ」



僕「客が104円のお釣りを受け取るには、1076円払う必要がある。76円払うには1円玉を出す必要があり、お釣りに1円玉が返ってきているからこれはおかしい」



僕「仮に客が1500円出していたとしたら、528円返ってくる。これもおかしい」



僕「レジが972円だと言ったが、実際に支払われたのは972円ではないのでは?」



僕「このシチュエーションでそんなことが起こるには…」



僕「今僕が食べているランチも972円」



僕「回りを見渡すと、僕みたいに一人で食べている人も、複数人で食べている人もいるな」



僕「複数人で972円のランチを食べてレジに向かえば、レジが『一人あたり』972円と言って、客が複数人分まとめて異なった額の支払をするケースはありえる」



僕「2人分払って2000円出すとお釣りは56円、3人分だと84円、4人分だと112円」



僕「実際のお釣りは104円だった」



僕「4人だとオーバーするし、2人だと48円足りない」



僕「3人だと20円足りない」



解答編

僕「つまり、こうだ」


客、3人でレジに向かう。
レジ「(一人あたり)972円です」
客、3020円払う。
レジ、それを見て3人分だと理解する。
レジ「104円のお釣りです」


客の暗算能力が低くても、レジには計算機があるから問題無いだろう。


レジ「(一人あたり)972円です」
客、3000円取り出す。
レジ、それを見て3人分だと理解して計算機に3人分と入力する。
計算機に、2916円と表示される。
客、それを見て、財布にあった10円玉を2枚追加する。
レジ、受取額として3020円と入力する。
計算機に104円と表示される。
レジ「104円のお釣りです」

別解

コインの間違いを許容する場合「客がお釣りを100円にしたくて1072円支払おうとしたのだけど、1円玉と間違えて5円玉を出してしまい、1076円支払ったことになり、お釣りが104円になった」という別解がある。「4円」が「1円と5円の差」だという解釈だ。