セカンドライフについて一言いっちゃおうかな

まずこのページを開いて、平成何年の話なのかと、スクリーンショットとを見る。気が向いたら全部の文章を読んでもいいし、「NHK」で検索してそこだけ読んでもいい。
http://www.ipa.go.jp/NBP/12nendo/12mito/mdata/6-42gh.htm

次にその1年後のこのページのスクリーンショットを見る。
http://www.ipa.go.jp/NBP/13nendo/13mito/mdata/6-61.htm

僕の記憶が確かなら僕は当時Python歴半年くらいだったと思う。タコがなぜ飛ぶのかについての議論で意見が分かれたのでPythonで糸の張力と空気抵抗をシミュレートするスクリプトを書いて実験してみたり、「ブライテンベルグの車」という興味深い話を教えてもらったのでついでにそれを進化するようにしてワールドにたくさん入れてみたり(さすがに重くて秒間8フレームくらいになった気が)

とても楽しい1年だった。

セカンドライフを流行らせようとしたり、アバターが日本人ウケしないからダメだとかDISったりしているのをみると悲しくなる。日本人のモデラーが日本発の六角大王メタセコイヤを使って作った日本人ウケするアバターで、6〜7年前のマシンでも秒間数十フレームで動いて、Pythonスクリプトを書いて拡張できる国産ソフトウェアがあったんだよ、6年前から。

それを思いっきりスルーしておいて、今更舶来のセカンドライフか、と。

ささださんの受賞の件で「ささださんがRubyの開発に専念できるような状態を国費でできないか」っていう議論があったけども、少なくとも未踏はもうダメだよね。このプロジェクトを進めているときに「同一組織が採用されるのは2回まで」というルールができて3年目以降を継続することができなくなったはず。結局「即座に利益は出ないけども面白いプロジェクト」に継続的にお金を出せる仕組みなんてないわけだ。
セカンドライフのプロモーションにいくらかかっているのか知らないけど、1億あればこっちのプロジェクトは3〜4年継続できたのになぁ。

なんかもったいないというか、ものがなしいというか、すっきりしないもやもやとした気持ちがするのです。セカンドライフを見ると。