国会議事録

へー、国会の議事録ってネットで簡単にみれるんだー。

○菅原委員 (中略)一体、日本のウラン燃料加工費は国際価格と比べてどうなっているんですか。
 私、資料を出してくれということで要求しましたら、これは一九八七年、一九八九年に出して一九八七年ですから、こんな古いものじゃどうも比較にならぬなとは思っているんですが、そして、これはニュークリア・エナジー・エージェンシーというところの出典ですが、ここによると、ウラン燃料加工費がいわゆるキログラムウラン平均大体二百ドルですね。安いときは百七十五ドル、高いところで三百ドルで平均が二百ドルとなっているんですが、この点はどうなっているんですか。
 これは、私も出席要求を核燃料サイクル開発機構の方に出しませんでしたので、科学技術庁の方に質問しても、ちょっと今回は無理かな。
○興説明員 お答え申し上げます。
 十分なお答えになるかどうか自信がございませんけれども、現在、サイクル開発機構と当該ジェー・シー・オーとのウラン転換加工契約につきまして、今回、当該事業がジェー・シー・オー側に与えた影響、いろいろな意味で厳しい運転状況になっておるのかどうか、そういうふうなこともありましたので、一応念のため調べたものでございますけれども、キログラムウラン当たり大体三十万円ぐらいの値段となってございます。これは転換加工のキログラムウラン当たりの値段でございます。
 他方、また世界全体は、このあたりはある意味ではやはり企業秘密に属するようなものでございまして、なかなかウラン燃料加工費におきます数値が十分ではございませんけれども、OECD・NEAの評価された結果では、ウラン燃料加工ということで、一九八七年米ドル価格ベースでキログラムウラン当たり三百ドルという数字が示されてございます。
○菅原委員 今聞きまして、三百ドル。長官、三百ドルというのは、これは三万円でしょう。三十万となると十倍でしょう。これは国内で生産すること、また安全性の確保のためにも国内の技術開発が必要なんですが、しかしやはり国際価格との差も考慮に入れたコンセンサスがないと、こんな機構なんかみんなつぶして、別な民間に任せた方がいいんじゃないかというような気がするんですよ。
○興説明員 一つ仮定条件がございますので、その点ちょっと御説明が不十分でございました。
 ウラン燃料加工費におきますOECD・NEAの評価の方は、多分これは微濃縮のウランとかそういうものではないかと思います。他方、今回サイクル機構がジェー・シー・オーとの間で結んでございますウラン転換加工契約の方は一八・八%とか中濃縮のウランでございますので、その取り扱い、再転換の加工の問題、そのあたりがございます。恐縮でございますが、その点も御考慮くださいますようにお願い申し上げます。

へえー、ウランって意外と安いんだなぁ。