カルドセプトDS解説

Python忘年会で実はプレイしている人や興味を持っている人が結構多いことが判明したカルドセプトDSについてアフィリエイトついでに軽く解説してみよう。

モノポリーを知っている人には説明が楽だ。モノポリーはおおざっぱにいうと双六の升目のうちいくつかをそこに止まったときに買うことで自分の領地にできて、他のプレイヤーが自分の領地に止まったときに通行料を取ることが出来る。交渉などで土地を連鎖させて、家やホテルを建ててレベルをあげることで通行料をつり上げて収益を増やし、更なる収益を目指すゲームだ。カルドセプトもだいたい同じで、双六の升目のいくつかをそこに自分が止まったときに魔力を消費してクリーチャー(モンスター)を召還することで自分の領地にできて、そこに他のプレイヤーが止まると通行料として魔力を取ることが出来る。で、資産の合計が一定量に達した後で最初にスタート地点に戻ったプレイヤーが勝ち。

モノポリーと大きく違う点は、まず「同色の独占」をやらなくても土地のレベルアップが出来ること。モノポリーは交渉して独占を作ることが出来ないとレベルアップが出来ないが、カルドセプトでは1個しか土地がなくてもレベルアップが出来る。ただもちろん、同じ色の土地を複数持てば通行料は上がる。2個持った時点で1個の時の1.5倍になる。

もう一つ大きく異なる点は、土地の所有が「クリーチャーがその土地に居座っている」ことで表現されているところ。モノポリーでは例えばある土地にホテルが建っていればそれはもう「とても強くてどうしようもない土地」であり、止まらないことを祈りながらさいころを振るしかないわけだ。でもたとえレベルMAXの土地に止まってしまっても、手札にクリーチャーカードがあれば通行料支払いの前に戦闘を起こせる。そこで居座っていたクリーチャーを倒せば通行料を払わないでいいのはもちろんのこと、レベルの高いその土地が丸ごと自分のものになる。「でもやっぱり最強のクリーチャーが守ってたらどうしようもないんじゃないか」と思うかもしれないけど、倒せないクリーチャーがいない。火属性の土地に火属性のクリーチャーがいてしかもレベルMAX、なんてかなり強そうな状態でもそれが不死族(アンデッド)だったりすると不死族即死アイテム「ホーリーシンボル」で一撃で倒せる。もしくは例えばマヒさせるクリーチャーやアイテムを使うことで通行料の支払いを避けることも出来る。自分の止まっている升目以外にも攻撃できるスペルカードもあったりして、それを使って倒すこともできる。さらには移動させるスペルカードでクリーチャーを隣の土地に移動させてしまうなんて手もある。

と、こんな風にいろんな選択肢があるのだけども、この「手札」はプレイ前に選んでおいた50枚のカードの中からランダムにひいてくるものなので、どうカードを選ぶかや、実際に引いてきたカードで今のシチュエーションだと何をするのが一番いいのか、などなど色々考えることがたくさんあるゲームなのです。プログラマ受けするのもうなずける。

最後にいくつか。モノポリーと違って交渉で土地をやり取りするのはない。徐々に強くなっていく一連の敵がいるストーリーモードがあって、詳しいことはここの説明よりそれをプレイすることで学べる。護符という土地の価値に連動して価格が上下する株のようなものがあるマップもある。モノポリーの共同基金のようなランダムなイベントを起こす「ほこら」があるマップもある。対人戦も出来る。4人まで対戦できる。負けても8枚カードがもらえたりするのでカードのコンプリートはちっとも難しくない。チーム戦も出来るのでAIが物足りなければ2対1なんてのもできる。言うべきことはこれくらいかな?