ボーリングについて

最後まで落ち着いて読んでね。


ボーリングを初めてプレイした人が、ガターにボールを投げ込んでもあざ笑ってはいけないと思うんだよ。僕も最初はそうだった。
もしかしたら隣のレーンに投げてしまって他人に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。しかし人間誰でも失敗をするものだと思うんだよ。新しいことに挑戦するとは失敗と隣り合わせなんだよ。失敗してしまった人をいじめてはいけないと思うんだよ。


でもね、もちろんガターに投げ込んだことをあざ笑ってはいけないけど「そういう投げ方は安定しないからこう投げた方がいいよ」って教えてあげることはいいことだよ。
失敗して人に迷惑をかけたら誠心誠意謝ったほうがいいかもね。反感を持たれてもいいのなら別だけど。失敗は繰り返さないように努力することが重要だよ。


自分はボーリングをやったこともないのに、新しいことに挑戦して失敗した初心者に「へたくそー!ひっこめー!」と罵声を浴びせる人、僕はあなたが好きにはなれません。
ガターに投げ込んだのを見て「彼はボーリングをやっているとはいえない」と評した人、僕は点を取ることだけがボーリングだとは思わない。何もしないよりはボールを投げた方がいいんじゃないかな?下手なりに頑張ることで他の人に「自分もやってみよう」と思わせる効果は評価できないかな?下手なプレイヤーに対して「プレイしない方がマシ」なんて言うのは、他のボーリングをやってみようと思った人に冷水を浴びせる行為じゃないかな?
投げ方の問題点を指摘してあげた人、あなたの行為は単独ではすごくいいことなのですけど、指摘している人がすでにたくさんいる場合はちょっと事情が違います。人間が受け入れられる情報は限られているので、あまりにたくさんの指摘があるとまとめてスルーしたくなってしまいます。あなたもいきなりタスクが数十個振ってきたら逃げたくなるでしょう?あといっぱいいっぱいの人に対して他人が既に指摘した問題点を指摘するのは、重い荷物を持ってよろめいている人にさらに石を乗せるのと同じだよね。
あと、特に1人「彼には想像力が足りない」「アスペルガーだから仕方ない」と言っていたあなた、どうして自分には十分な想像力があると思ったのですか?想像力のない人は自分が想像力がないということに気づけない、ならば自分ももしかすると他の人から「想像力がない」と思われているかもしれない、そうは思わないのですか?なぜ平然と石を投げられる?なぜアスペルガーだと決めつける?あなたは自分の発言が真にアスペルガーである人(僕を含む)の逆鱗にふれることを想像できましたか?


と、主にまわりで騒いでいる人の方に色々言いたいことがあったので擁護したかったのだけども


がんがんガターに投げ込んで「俺投げるの速いでしょ!!」とか言われても困る。ボーリングはそういうゲームじゃない。
投げ方を直さないまま「速く球を投げられる俺かっこいい!!ジェットストリームアターーーック!!!」とか叫ばれるとうっとうしい。かっこよくないから。むしろかっこわるいから。
嘘をつくのはよくない。自衛のために他人をおとしめるのもよくない。相手が有名人かそうでないかで露骨に態度を変えるのはよくない。


今でも「初めての人も怖がらずにボーリングをしてみよう!」という立場は変わっていない。でも渦中の人に関してだけは本気で「叫びながらボールを投げるのはやめて、落ち着いてまわりを観察した方がいいんじゃないか」と思うようになった。要約すると「ひっこめー!」なのかなぁ。そういう言葉をかけることが本当に正しいのか自分に自信が持てない。今までと180度逆だもの。でも、少なくとも今まで通りの投げ方を続けるなら声援を送ることは出来ない。彼が点を取ったのを見て「やればできるじゃん」と喜んだ後でそれが噓だったと知ったときのがっかり感で疲れてしまった。


今は他の未経験の人たちが「ボーリング怖い」という印象を持たないことを祈っています。