生産性に関する考察
どういうときに自分は生産性高く作業ができたか?どういうときに自分は仕事が手につかず、時間を無駄に使ってしまったか? Twitterから転載。
整備不良
身体のコンディションが適切に保たれていないことが原因で起こる現象。
血糖値を適正に保つ
血糖値を保つ。糖質を長時間とらないと血糖値が下がって「なんかやる気でない、だるい」という状態になる。
体温・体水分量を適切に保つ
適当な体温を維持する。冷房をつけるべきなのにつけずにいて体温が上がりすぎ脱水症状を起こしていると生産性が下がる。水分をこまめに取る。
体温の下がりすぎに気付かないせいで問題が起きたケースはあんまり知らない。僕みたいなプログラマの場合、体温が下がると指先がかじかんでキーボードが打てなくなるなどのわかりやすい症状が出るからだろうか。
「大きな壁」問題
タスクの分割ができてない「大きすぎるタスク」があって、何から着手したらいいかわからずに踏みとどまってしまう現象。
膠着状態に陥ったときにそれを打破するための方法のリストが必要だ。
- タスク完了のための最初の一歩を明確にする。千里の道も一歩から。タスクへの道筋が最初から全部わかる必要はないし、よほど簡単な問題でなければそれは不可能だし、追求することは時間の無駄。しかし最初の一歩がわからなければ歩み始めることができない。
- 「5分だけこのタスクの作業を進めるとしたら何をするか」に答えられないのは最初の一歩を見失っている証拠だ。
- 進むべき方向がわからないケースの一因が、壁にあたって突破方法を見いだせていない状態。ぼんやりつったって壁を眺めてどうすればいいかと悩んでいるのは、突破方法を考えているとは言わない。5分考えて分からないならとにかく歩きまわるべき。
- タスクをブレイクダウンする。特に「実行のために調べる必要があること」と実作業を切り離す。実作業に注意が向きすぎて「方法Aがいいかな?Bがいいかな?」と悩んでいたりするその理由が下調べの不足だというケースは多い。
- 解決すべき課題を明確にする。課題を別のフォーマットにする。絵にしたり箇条書きにしたりプログラムで書いたり、あえて重要なキーワードをNGワードに指定して記述する。事例を収集する。事例の共通点を探す。事例を2つのグループに分割する。
- 壁に突き当たった「膠着状態」の突破の仕方だけで結構なバリエーションがあるな。言語化して人に話す、英語に翻訳する、文字を使わずに表現する、お酒を呑む、寝る、などなど。
- 場所を変える。電車に乗る。マシンをオフにして紙に書く
- タスクブレイクダインにつながる質問:「5分だけやるとしたら何をするか」「インターネットの無い(調べ物の出来ない)環境でそのタスクを実行するためには何を調べておく必要があるか」「それを他人に頼むには何を伝える必要があるか」他には何があるだろう?
- このように疑問形にして書いたり、一部を穴あきにしたりするのは発想を生み出す上でよく使われる手法。穴が開いていると埋めたくなる。
情報過多
- 情報が多すぎて頭の中が泡立ち、浮き足立って何も着手できない状態ってのは存在する。そういう状態の時はノイズの少ないところでクールダウンするべき。カフェインのとりすぎでも起きる。合法とはいえ依存性のある薬物なんだから節度を持って使うべき。
- やらなきゃいけないことが複数ある場合に、片方をやろうとしている最中にもう片方のことが気になって浮き足立ってしまう現象を避けるために「一度には一つしかできない」と唱えて片方を紙に書いてもう片方に専念する。
- とにかくタスクは紙かエディタに書き出してしまうべき。一度に全部はできないし、2つ思いついたときに片方を脳に置いているともう片方の実装に差し障る。とにかく脳から追い出すことはMUSTだ。
- 「タスクをとにかくリストアップせよ」というタスク管理の鉄則を実践し始めたときに次にぶつかる問題は、リストアップされたタスクの量が膨大すぎてどれから手をつけたらいいか分からないというもの。ここであきらめて締め切りドリブンなどの原始的タスクマネジメントに戻ってしまう人も多い。システマティックな廃棄が必要。
@voluntas: タスクが本当に必要かどうかを判断する力も必要。タスクの実行力も必要だけどレビュー力も必要。
@nisio: うむ。一番コストの安いタスクの解決方法は廃棄である。
その他未整理
- 「やる理由」が明確であること。穴を掘って埋めるのが拷問になるくらい「やる理由がわからないタスク」は苦痛を生む。
- 繰り返される作業をよく観察し、時間がかかっている部分や失敗の多い部分を道具の改善で回避できないか考える。
- タスク管理の解説本は多いが、それは多くの場合「筆者が長年工夫して徐々に組み立てた方法」であって、その「徐々に組み立てる過程」が自分をその方法に習熟させるために必須であることに気付いていない。著者も読者も。
- 自由意志でやるタスクは、人に命令されてやるタスクより生産性が高い。だからといって「自由意志じゃないから生産性が低いんだ」と愚痴っても何の解決にもならない。与えられたタスクの中に面白さを見出すスキルを鍛える必要がある。
- @dwenomo: あと重要なのは他人との待ち時間調整かな。なので無理と判断する前に他人に処理を振り分けることも大事だし、逆に他人を待たさないようにする。個人見積もりよりも確率要素が大きくなるなぁ。
- @dwenomo: PS3のゴミ箱にはその要素が詰まっていると思うけどなかなかクリアできない。。
- @dwenomo: 基本的に並列処理は難しいので直列にするためにどうしたらよいのか?ってことと、空き時間をなくすことだと思う。そうすると処理の順序を並べ替えるのがどうしても最初に必要になるし一つ一つの処理を時間で見積もることも必要。
- @shibukawa:「つまみぐい勉強法」で翻訳を勧めているのは、やらなければならない作業の全体像が掴みやすく、「進んでいる!」という達成感が得やすく、自信につながり、人の役にも立つからです。計測しやすい勉強です。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/477414259X?ie=UTF8&redirect=true&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&tag=shibukawayosh-22
- @niku_name: あたりまえかもしれないけど,生産性を記録しておくってのが書かれていないな.PDCAサイクルを行わないと,改良した結果,生産性が向上させられたかが測れないんじゃないかな.
- 「タスクをとにかく自分が使い易くてかつ揮発しない何かに書きだすべき」って鉄則は多くのタスク管理手法に共通して出てくるから重要な要素なんだ。タスクのブレイクダウンもよく出てくる。しかしその具体的な方法論があまり議論されていない。
- 本によってタスクの粒度はまちまちだ。2分っていう本もあれば15分っていう本も、2時間って本もある。
- タスクブレイクダインの方法論を考える
- @niku_name: 中小企業診断士の運営管理で勉強したのですが,工程の見直しには「ないじゅか」の順番で効くそうです.「な」くせないか,「い」っしょにできないか,「じゅ」んばんを変えられないか,「か」んたんにできないか.
- 今までになんども失敗していたり、嫌な記憶とカップリングされているせいで着手に抵抗を感じるタスクが存在する。それは嫌いな食べ物と同じ。少し食べて、すぐチャレンジした自分のことを褒める。
- 完璧を求めない。人間は愚かな生き物だと自覚する。完璧なプランを立てるために時間をつぎ込んでも、いざ歩き出してみると景色が変わる。完璧だと思ったものが崩れる。フットワークを軽くする。
- 逆締め切り効果の克服。60分後に出かけないといけないときに、用意が10分で済むから50分は作業ができるはずなのに集中できない。そういう心理状態でクリエイティブな事をするのは困難。調べ物・勉強などの途中で中断しても問題が起きないタスクをやるべき。
- そのタスクは本当に自分が達成したいと思っているタスクなのか確認する。実は達成しないことにメリットがあったりしないか。達成することによって得られるメリットが遂行の苦痛に比べて少なくはないか。メリットとデメリットを天秤にかけて、デメリットが大きいなら捨てるべき。
- タスクのゴールを明確にする。定量的なゴールがあると自分の行った作業によってゴールに近づいていることがわかりやすくて達成感がえられやすい。