レバレッジメモ: あの人はいつ勉強しているのか

あの人はいつ勉強しているのか—「一流の勉強法」を、学べ。」のレバレッジメモ

神田昌典

一度目に触れた情報は失われず潜在意識の中に貯蔵される
仕事には二つのタイプがある。「時間管理」が重要な仕事と、「発想・創造力」が重要な仕事
見えないものを見えるようにする能力、新しいものを自由に生み出す能力が優秀な人材に求められる
仕事の前のアファーメーション(肯定的自己暗示)「25分間私は仕事に完全に集中します」

池谷裕二

自由意志は存在しない。アイデアを生むのは不可能。
自由意志は存在しないが、発生した意思を止めることは可能。アイデアは意識して出せない。浮かんだアイデアを否定することしかできない。
イデアに詰まる=脳が揺らがなくなっている状態
脳が揺らいでいる状態は気が散っている状態に近い。集中力をできるだけ分散させる。
「脳が全てを支配している」という考え方が蔓延している。実際は逆。身体が脳を支配している。
知識のハブを吸収するのが一番効率的。時間の裁判。ベストセラーよりロングセラー。
夢を持つことの効用は観念運動現象で説明できる

小笹芳央

何のためにしているか分からない勉強は無意味
どうして勉強が必要なのか、勉強をどう役立てるのか考えてないケースは最悪。本を読んだとしても本に読まれているだけ。
勉強は問題解決のためであり、目標実現のため
ベストを尽くそうと努力していれば自分が思い描く理想とのギャップが見つかる。それをなんとかしようと思ったときに本当の勉強ができる
社会経験が浅いうちに自分探し、逃げ、絶対見つからない。判断すべき材料が自分の中に揃っていないから。自分づくりが先
対課題力・対人力・対自己力。対課題力は情報を収集、整理、分析し課題解決に役立てる能力。対人力は聞く力、伝える力、人を動かす力。対自己力は困難な状況に屈せず成果をあげる自己マネジメント力。
自責
毎日濃い時間を過ごしたい
節目を意識

山崎元

手付かずの分野を上下挟み撃ちで学ぶ。初心者レベルの本を斜め読みしてテーマの全体像をイメージ、自分が何を集中的に学ぶべきかわかる。次にオリジナルに近い理論の提唱者が直接書いた論文などを読む。
アウトプットも並行してこなうこと。自分が学んだ知識が使えるように成っているか確認するため。スムーズに文章に書いたり人に話したり出来るか?できなければ理解していない。
自分の会社は取引先。自分の能力を売る。自分の商品価値を高めるには何に投資すればいいか?

五味一男

ヒットは才能ではなく計算と努力で生み出すもの。コツはマラソンで言うランナーズハイの状態に持っていくこと。
自分を追い詰める。不安が大きいほどそれをかき消すために勉強し、仕事に集中する。
自己否定、今の自分ではだめなんだという気持ち
ダメな未来の自分をイメージして、そうなりたくない気持ちをモチベーションにする

近藤淳也

「自分が好きな仕事をしている人は他人が思っているほどしんどくない」(ハッカーと画家)
しんどかったのは自分が面白いと思える仕事を見つけるまで
自分たちだけで思いつくことには限界がある。50%の完成度でのリリース。人を重要な情報源と考える
話すと思考が整理されて忘れにくくなる
「行動が先」がルール。トラブルはある、そういうときこそ成長のチャンス。自分の殻が破れて行く。

佐々木かをり

プライドやいままでの自分に固執すると消化不良。知ったかぶりは、知らないことより恥ずかしい。
顔の見えない意見はいらない。アイステートメント
私は、と話しはじめなければ自分の意見は持てない。その他大勢を抜け出さなければ対話も生まれない。自分の意見を持つ事がwinwinの関係を築くために必要

板倉雄一郎

結論に至るまでのプロセスを構築することが勉強
ロジックに自信を持つことと頑固であることとは違う。情報に修正があれば結論も修正されるべき。結論が一緒ということはロジックを変えている。
時間を有効に使うには同じ失敗を繰り返さないこと。そのためにはすでに起こった過去を分析してそこから学ぶこと

大久保幸夫

二種類の勉強が必要。一つ目は師と仰げる上司と一緒に働きノウハウを吸収すること。毎日コミュニケーションを取りながらあらゆる行動を観察し、物の見方、考え方を学ぶ。もっとも参考になるのは困ったことを相談した時。結論よりも、何を質問し、何を基準に判断するかが重要
ベストセラーよりロングセラー。優れた書き手とされる人の代表作を一通り押さえる
やがて読んだほんの内容が繋がる。ネットワークができる。
調べて書いて話すサイクル。使わない知識は身に付かない。学んで使うの繰り返しこそ自分を高めるのに効果的
ニーズに直面、集中的に勉強、すぐ仕事に生かす、成果が出る

枝廣淳子

こうありたい自分を細部までイメージすることを繰り返す
実行に必要なのは自分をマネジメントする仕組み
やることを詰め込みすぎないこと。計画表はやりたいことリストではない。作業ごとに必要な時間を見積もって実行可能な計画に。
実行を妨げる壁、やることが具体的でない。完璧主義。計画が間違っていることもありえる。計画を修正すれば良い。
振り返りのために時間を確保せよ

高井みほ

娯楽の読書と違い内容を整理して頭に入れておくのが目的
経験知を、本を読むことで咀嚼し、人に伝えてさらに深くする

臼田琢美

調べて伝える作業が学習効率を上げる。調べるイコール吸収、伝えるイコール整理

河合薫

二年後の自分を思い浮かべる。このままキャビンアテンダントで幸せか?すっぱり辞めた。途方にくれたのはその後。やめれば何かあると思ったが何もなかった。自分の言葉なんてなかった。専門性をもたないと出てこない。行き場を失ってから痛感した。
一日十分でいいから勉強を続けることが大事
辛い時は原点に立ち戻る。知りたい気持ちを思い出す。

西山昭彦

勉強専用の場が必要。机を片付けないと勉強できないのでは面倒になってしまう
業務に直結するテクニカルスキル、人とコミュニケーションして人を動かすヒューマンスキル、問題を把握、分析、解決するコンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルを高めるには歴史、海外との比較
三十代、会社に埋没せずに外で人脈を作る。価値のある情報は媒体に載らない。

まとめ

多分独立に書かれ多であろう原稿の中で複数人の人が同じことを言っているのが興味深い。たくさんの「ベストセラーではなくロングセラー」を読むことでネットワークを形成するとか、「計画→実行→振り返り」が重要だとか、学んだことは人に伝えるなり仕事に使うなりすることが重要だとか。こういうことが一番重要なハブの中のハブなんだろう。