暗号検定の結末

http://homepage1.nifty.com/herumi/diary/1010.html#4

>百人一首は「定家の暗号」という「歌織物」説に基づき、その配列の横に「漢数字」、縦に「いろは」を振る。
なんだよその歌織物って. 合わせ言葉表の右上, 「古き軒ば」の「のき」と, 「ひさかたの光のどけき」の「のき」を関連づけてるのか? 他にも"みかきもり"と"短き"を隣に置いてるし. そんなトンデモっぽいのを符号表に使うなよ. 知的財産教育協会は誰も反対しなかったのか.


特別能力検定・第1回暗号検定-知的財産教育協会
http://ip-edu.org/angoukentei

そもそも暗号というものはある特定の「変換ルール」に基づいて変換して暗号化するものに過ぎず、その「ルール」というのは暗号化した者と解読する者とが相互に理解できるものであればよく、その変換ルールの「内容」の「真偽」は全く問題とならない。したがって、この説の主張が正しいか正しくないかはこの「暗号」を解く上では検討の必要がない。


そもそも暗号化した人とそれの本来の受け取り手の間で歌織物とかいう100対100のマッピングテーブルが共有されていて、暗号文を傍受して解読する第三者はそのマッピングを知らないという前提で、7文字の文章を暗号化したものだけから元の文章に戻せ、という問題だったらしい。

そもそもアルゴリズムが素朴なものであっても、共有されている辞書が十分に大きければ(この場合は暗号文よりでかい!)、短い暗号文が漏れた程度で解読するのは困難である、っていうことが実験的に確認されましたね。おめでとう。