引越しを機会に捨てる日記

部屋が片付かないと言うと「捨てろ捨てろ」と言われるけど、何を捨てるか考えるのが面倒だからいっそビルの屋上に登って自分をポイっと捨てたほうが楽じゃないか、などとつぶやいて自殺願望と勘違いされたことがあります。

「捨てろ捨てろ」って言う人でも自分を捨てるとか家財一切合財を捨てて出家するとかしないでしょ、ってことは何でも捨てているわけではなく、暗黙のうちに「何を捨てて何を捨てないか」を判断できるってことなのですよ。

一方で「いらないものを溜め込んでいるように見える人(僕を含む)」ってのは「何を捨てて何を捨てないか」を判断する能力が発達してないんだ。そして、捨てるか捨てないかの判断を先延ばしにして「とりあえず取っておく」という選択肢をとってしまう。そんな人に「まずはいらないものを捨てましょう」なんて言ったって無理無理。何がいらないものか判断できないんだもの。

と、そういう「捨てられない人」だった僕が、この1年間で「引っ越し後半年の間部屋の真中に積まれっぱなしだったダンボー五重塔を片付けてホットカーペットを引けるようになる」に始まり「書籍を200キログラムくらい捨てる」「古着を6袋捨てる」などの判断を行えるまで成長した!というわけで今の自分が昔の自分に言いたいことをまとめておこうと思う。ちなみにまだご飯を炊いてふりかけをかけて食べることすらできないダメ人間なのであんまり色々は語れない。

「これは使うから捨てられない」

ガムテープを保管してる?うん、保管してない人はなにか別のものに読み替えてね。さあ、じゃあそのガムテープが必要だから今出して、と言われてすぐ出せる?出せないものはないのと同じだ。

僕はダイソーで買った透明なシューズケースに「ひも+テープ」と書いてそこに見つかり次第まとめることにした。ビニール紐2玉、麻紐2玉、ガムテープ3ロールに養生テープ1ロールがあった。

工具、筆記用具などなど、徐々に「置き場所」を決めて、見つかり次第そこに集めていった。捜し物がすぐに見つかるようになって生活が改善された。今までも鍵は見つからないと出かけるときに困るから決まった鍵入れに入れるようにしていたのだった。鍵だけではない。すべての「使う物」は使うタイミングですぐに出せるように場所を決める必要がある。

靴下

「決まった箱を作る」の一種ではあるが、靴下の箱を作った。部屋を片付けるに従ってあっちからもこっちからも靴下が出てくるので洗ってどんどんいれて行ったら結局20足くらいあった。靴下がすぐに足りなくなって買い足すハメになるのは彼らに居場所がないからだ!

集まってきた結果靴下の箱に靴下が入りきらなくなってきた。そこで靴下の箱を拡張する?No!靴下が20足も必要かね?古びている方から捨てていこう。

書籍

書籍は捨てにくい。でも、最近眼から鱗が落ちた。「ベストセラーは捨ててもまた入手できる」

あとは今までの話の延長線だ。必要になったときにすぐ取り出せない本は存在する意味があい。

食品

賞味期限が切れたものは捨てよう!

ストレスが溜まったときに100円ショップで中途半端なお菓子を大人買いして、かなり長期間の間放置されていたけど、普通の状態ならおいしいキットカットも真っ白にプルームでちゃってるし、せんべいのたぐいは完全に湿ってしまっているし、もう諦めるべき。

使い切るビジョンの見えないものを買わない&もらわないように気をつけつつ、賞味期限が切れたものを捨てていけばモノは減っていくはず

物の量

そもそも物の量が増え続けるのはよくない状態だ。入ってくる物が消費されたり捨てられたりするものより多ければ、そりゃどんどん物が増えるだろう。物の管理能力の低い人間がそういう状態に陥ったらもうどんどん悪化する一方だよね。

本棚から本が溢れてあちこちに積まれる事態を起こさないためには、1冊本が増えたら1冊本を減らすしかない。人にあげても捨てても古本屋に売ってもいいけど、とにかく手放さなければいけない。ドラッカーも言っている、新しいことをやるには古い価値を生み出していないものを捨てなければならない、と。


続きはまたあとで。