一方バルタザール・グラシアンはこう言った (RE: ネットで毒を吐いている人たちにツイッターで反撃するのは、リスクばかりで、ほとんど何のメリットも無いという話)
[徳力]ネットで毒を吐いている人たちにツイッターで反撃するのは、リスクばかりで、ほとんど何のメリットも無いという話。を読んで連想したこと。1601年生まれの哲学者バルタザール・グラシアンはこう言っている。
- 人の中傷は無視せよ。黙殺で答えることが賢明だ。身の潔白を明かそうとしてペンの力に訴えてはいけない。書かれたものはいつまでも残るから敵を懲らしめるどころかその名を留める手助けをしている。忘却に勝る復讐はない。
- 人と争ってはいけない。公正に戦うものなどほとんど居ないのだ。敵は使えるものなら何でも利用しようとし、本来使うべきでない卑劣な手まで繰り出してくる。そんなことしても何の得にもならないのだが、仕返しができたと言うさもしい満足感が得られれば彼はそれで十分なのだ。
- 失うもののないものと戦ってはいけない。仮に相手を打ち負かしても、なくしたものを取り返すことはできない。
400年経っても人間はあまり変わっていないのだな。