非線形オーダーのインタビュー
サイボウズ式「続・エンジニアの学び方」の第2話が公開されました。今回から8話に渡って小崎さんのインタビューをお送りします。
ところで、今の連載ペースだと「僕がやりたいこと」が見えてくるまでに少し時間が掛かるようです。なのでここでは僕の描いている青写真について説明したいと思います。
今後しばらく、インタビューをして記事にして公開していくわけですけど、これは最終アウトプットだとは思っていません。インタビュー記事をコンテンツとして消費してそれで終わりなのでは、nの労力に対して得られるものがO(n)のオーダーでしかありません。
エンジニアの学び方で深く理解していくための方法として「比較」があると説明しましたね。僕がこの企画でやりたいことは、異なるエンジニアの考え方を比較して、深く理解していくことなのです。例えば1人目の小崎さんに対するインタビューではある方法Xがよいという話になります。しかし、2人目のインタビューでは方法Yがよいという話になり、XとYはまったく逆方向だったりします。その違いはなぜ生まれるのか?どういう時にXがよくてどういう時にYがよいのか?そういう新しい結合を作っていきたいわけです。
記事がO(n)のオーダーで増えると、その間の結合のチャンスはO(n^2)のオーダーで増えます。しかも結合のための元データを公開していくことで、読者の目玉の個数mが係数としてかかってきます。読者の経験との結合まで含めれば、記事のO(n)とは比べ物にならないくらい大きくなるでしょう。僕の狙いはこちらにあります。
実際、第1話を公開した後、読者さんから「興味のあること」のフィードバックを頂きました。それは僕の盲点をズバリ突いていて、少し下調べしてみたところ結構面白いことになりそうです。今後記事が溜まるにつれて、こういう「予期しない新結合」の機会は増えていくことでしょう。とても楽しみです。
三行まとめ
- 記事は最終アウトプットではなく、新しい結合を見出すための材料である
- 僕がこの企画から得たいものは新結合であり、フィードバックはそれを促すので大歓迎
- この企画は「伝える」と同時に「聞く」場でもある。