50イングリッシュ

去年買った50イングリッシュ、実は例文や謎の絵に無理矢理感を感じて放置していたのだけど、年始に百人一首を覚えて気をよくしたのでこれも覚えてみようかと思って引っ張り出してみた。やらずに口先だけで批判をするのは潔くないので。

で、読んでみるとこれは意外としっかり考えられた本だった。高校で英語の例文を暗記させられたりとか色々やってきたけども、そのうち一つでも今この場で書けるものはあるだろうか?一時的に暗記しても、しばらく経って思い出せないのではまったく意味がない。いつでもどこでも思い出せる状態の「使える状態の道具」を増やさなければ意味がない。逆にいつでも思い出せる物が少しでも持てたら、それは駅で電車を待つ間でもエレベーターの中ででも思い出して記憶を強化することができる。
で、その50個の例文を順番も含めてきちんと覚えるために、記憶術として謎の絵と無理のあるストーリーが用意されているわけだ。謎の絵だと思ったけど、意外とすんなり記憶された。ストーリーもかなり無理のあるストーリーなんだけど、意外と記憶できた。なんだかんだで昨日てくてく歩きながら読んで最初の10個の例文を暗記できた。家に着いてから書き取りをしたらthisとthatを1カ所間違えただけで全部書けた。これなら1週間もあれば50個をしっかり覚えられるような気がする。
50個の例文を覚えると、今度はその例文を軸にした会話文や、少しずつ変わったバリエーションがあってそれを覚えるようになっている。で、全部終わったら今度は映画You've got mailを見て、画面を見ないでも聞き取れるようになる練習が待っている。そこまでの道のりを考えて、途中で挫折しないように細かくタスクを砕いてあるというところがすごいと思った。

「こじつけて絵にする」とか「ストーリーを作る」とかは記憶術ではよく言われるテクニックだけども、実際にはどう作っていいかがわからないんだよね。そのこじつけを作るところまでやってくれているこの本は英語の勉強の他にも記憶術の実践例の一つとして参考になるんじゃないかと思った。