ScanSnapを最近使ってないという話
大体スキャナに限らずガジェットでもゲームでも「買って届いて試してうわーい」の段階でブログのエントリーを書くことは多いが、すみっこでひっそり忘れらされてホコリをかぶっている時にエントリーを書くことは少ないもんだよね。
僕もScanSnapが届いてしばらくは喜んで色々なものをスキャンしては捨てていた。が、しかしだ、なんのために捨てるかを考えてみたんだ。それは物を減らして自由に使える空間を広げるためじゃないか。家電の説明書とか一つの箱にまとめて入れてあるんだが、その中から炊飯器の説明書を取り出してスキャンしたとして、自由に使える空間が広がるだろうか?
すでに部屋がきれいに片付いている人にとっては違うのかも知れないけども、まだ部屋中に本が積まれていたり、押し入れから謎の箱を取り出してみたらTシャツがたくさん詰まっていて「これがあったら去年の夏Tシャツを買わなくてよかったじゃん!」なんて言っている発達段階なんだ僕は。本をスキャンすることよりも先にすることがあるだろう。
スキャナがあることで「捨てるべきかとっておくべきか考えずに全部スキャンすればいいんだ!」という理屈は正論だが、それは「すでに片付いている状態」を維持するためのテクニックであって、部屋中に本が溢れている人が部屋を片付けるための方法ではない。スキャンする必要のないものをスキャンせずに捨てる技術や、そもそも入手しないで済ませる技術などを磨く必要がある。それをしなければ「今は忙しいからあとでスキャンしよう」と積んだ本が次々に溜まっていくだけのこと。「後で読もう」の他に「後でスキャンしてから捨てよう」の山ができる。なんで「スキャンしよう」の山の中にコンビニで買ったカイジとかがあるんだ!キーー!捨ててやる!!
片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術を読んで、引越後9ヶ月もの間開封されずに部屋の真中に積まれていた段ボール箱五重塔が解消してホットカーペットを引けるほど片付いたのだが、まだまだ押し入れや棚の中が物だらけ。押入の奥の未開封の箱からTシャツが出てきたのも昨日の話。必要なものがスグに!とり出せる整理術!を参考にしながら徐々に片付けている。片付いた状態をキープするための技術と、片付ける技術は別物、というのはこの整理術の本から学んだ。たとえば「とりあえずスペースを作るといいですよ」とかよく整理術の本に書いてあるけども、これは「その物をしまうべきホームポジションは用意されていて、仕事が一段落ついた時や気分転換したいときにそこへ戻す」ということが大前提になっている。片付けができている人はそれを当然の大前提だと思っているのでいちいち言及されないんだけど、僕やこの本の著者みたいな人はその大前提が身についていないのでそこら中に「とりあえず置いた物のかたまり」ができてしまう。大前提のスキルを習得する前に上級スキルを使おうとしてもダメなんだ。一歩ずつレベルアップしないと。
というわけでScanSnapは僕には時期早尚だったみたい。もっと片付いてから導入すべきだった。