「そろそろ本気で継続力をモノにする!」レバレッジメモ
何かを継続して習慣化する過程を、3つのタイプ、5つのステップに分類し、それを支える7つのルールを提案する本。そろそろ本気で継続力をモノにする!
人が行動を起こすには、時間とやる気の両方が同時に必要になる
なるほどなぁ。
ルール1 時間の確保を最優先にする
ドラッカーは「プロフェッショナルの条件」の中で次の4つの特徴を挙げている:
1: 時間は成果の限界を規定する
2: 時間という資源は他のもので代替できない
3: 時間はあらゆることに必要になる
4: 人は時間を管理する用意ができていない
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
つまり時間はお金より貴重なんだ。僕もよく「もし時給が1200円なら、1分は20円」という計算で時間を無駄にしがちな自分を戒めているけど、やっぱりそれは大事なことなんだ。ただ、時間はお金と違って貯めておけないこともあって、お金の管理より時間の管理のほうが難しい、と本書では述べている。
ルール2 自分をあてにしない
「やるぞ」と決めたのに、結局自分で決めた通りの行動を取らない自分。あるある。その理由は2つあって、1つは予定が「実現可能な計画」ではなく「こうできたらいいのにな、という理想・机上の空論」になっていること。もう1つは「明日頑張ればなんとかなるだろう」と未来の自分に過剰に期待をしすぎな点。今日ヤル気がなくて先延ばしにして明日の自分に今日の分のタスクを押しつけたら、明日はその積み重なったタスクを見てさらにヤル気が失せる。言われて見れば当たり前なんだけどね。長く物事を続けるには安定した速度を維持することが重要。
速度を維持するためにタスクをルーチン化したり、ルーチン化したタスクに飽きないためにリマインドメールに変化をつけたり、といった小ネタも紹介されている。
ルール3, 4 略
マス目を塗りつぶすなどの方法で報酬が速やかに得られるようにする。遠い未来の成果ではヤル気を出すのには力不足。
やりたいと思ったことを記録しておく。なぜやりたいのかの理由・気持ちもセットで。
ルール5 予定外を受け入れる
予定は下書き。僕みたいなタイプは気を付けないと予定をルールだと捉えてしまって、予定外の事態が起きて予定通りにできないときにパニックになってしまったりする。ミーティングをセッティングしたのに片方が前日から音信不通になったりとかね、ブツブツ(最近の実話)
- 「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」から選ぶ。
- 1週間だけ続けてみる。
- 簡単な記録をつける。丸印をつけるだけでなく一言感想を。
- 例外が起きて継続していたタスクができなかったときに、自分に何が起こるかを観察する。できなかったことを不快に思うなら継続できる。
ルール6 同志を巻き込む
ルール7 自画自賛でヤル気をアップ
ヤル気がでないってのは「嫌だな」と思っているということ。そこで「嫌だなと思っていることをやろうとしている自分スゴイ!」と自画自賛することでヤル気を出す、という話。ポジティブなセリフ。自分を褒めて伸ばす。
その他
ところで本書では「続ける系」「溜める系」「マスター系」の3種類に習慣を分類しているけど、僕はこれは要するに「やるだけで成功報酬が得られる」「何回かやることで成功報酬が得られる」「やるだけでは成功報酬が得られるとは限らない」ということだと思うんだよね。もちろん後の方ほどヤル気を出すのが難しくなる。溜める系は溜まった成果が継続のドライブフォースになりうる点が少し違うけども。
完璧を目指さない。少しでもできたらできたことにする。
ハードルは可能なかぎり低くして早く達成感を得る。やらないよりはよっぽどマシ。ハードルは理想の位置に高くそびえさせるのではなく、達成できる高さから慎重に引き上げていくべきもの。
言い訳を思いつく限り紙に書き連ねてから丸めて捨てる。
例外処理をあらかじめ書いておく。「毎日走る」と決めたときに「雨が降ったら腹筋」と例外処理を書いておくことで、雨が降ったときに出鼻をくじかれてやる気が無くなることを防げる。
やる気が出る環境に身を置く。カフェ、ネットのない地下鉄内、図書館etc 重要なのはどの環境で自分がどんな気持ちになったかを記録しておくこと。
未来日記を書くことで未来の自分に過剰な期待を抱かないようにする。
スランプ、努力をしていても成果がついてこない状態、努力の仕方を検討する必要がある
継続しているうちに報酬が伸び悩む時期が訪れることがある。この時に、成果がでないことに焦ったり、諦めて辞めてしまうことが挫折の一因。やっててよかったことを記録しておいて読み返せるようにして辛い時に読むとか。ほどほどの期待とほどほどのやる気でだらだら継続するとか。
予定外を受け入れる、続けることは目的ではなく手段だったはず。毎日続けなければという強迫観念を持つと苦しくなってしまう。