「定量的でない目標に意味はない」を読んで思ったこと。

定量的でない目標に意味はない」について。

まず、目標の定量化にはメリットがある。目標の分割が容易になるというメリットだ。例えば「この100ページの問題集を解く」という目標だと「まずは1ページやろう」→「1ページできた!」→「達成感ゲット!!」というように、速く頻繁に達成感を得ることができる。これはやる気を維持する効果がある。

一方で、定量化がしやすいものとしにくいものがある。これもまた事実。たとえば、プログラマが書いたコードの行数はとても定量化しやすい。一方で、行数を増やすために削除や共通部分の抽出が禁止されるとコードがどんどん読みにくくなる。この「読みにくさ」は定量化しにくい。読みにくいコードの仕事をさせられたプログラマは強い「ストレス」を感じ、徐々に「精神状態」が悪化する。これも定量化しにくい。その結果、うつ病の発症率が上がってようやく定量化される。 ref. http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20071220/289950/

定量化しやすいものとしにくいものがあるので、「目標が全て定量化されている」という状態は「定量化が困難なものを目標から外している」というよくない状態だ。なので、その良くない状態に対して「定量化したのが良くない」「定量化をやめろ」と言いたくなる人も多いのだと思う。だけど、本質的な問題は「定量化できる目標を定量化したこと」ではなく、定量化を推し進めるために「定量化しにくい目標に目をつぶったこと」なんだ。そこを解決する必要がある。

なのでアドバイスを整理すると「定量化できる目標を定量化してない人」には「定量化するといいよ」で、「目標を定量化しようとして定量化できない目標が見えなくなっている人」には「定量化できない目標を探してみよう」になるわけだ。