Python温泉日記

インカの黄金をプレイ。なかなか面白い。洞窟を探検していて、進むと財宝が得られるかも知れないけどハプニングが起きて死んでしまうかも知れない。意思決定は1歩ごとに「さらに進む/キャンプに戻る」を選ぶだけ。進むに連れて手元に財宝が集まってくるけども、キャンプに戻るまでに死んでしまうと0点。

財宝カードは15枚で、1,2,3,4,5, 5,7,7,9,11, 11,13,14,15,17だったかな。ハプニングカードは5種3枚ずつ。同じ種類のハプニングが2枚起きた時点で死亡。財宝は平等に分ける。たとえば5人でプレイしていて14が出たなら、みんな2ずつ受け取って割り切れない4は道に残していく。キャンプに戻る人は道に残っている財宝を回収できる。

プレイ前にid:tokorotenは「チキンレースだ」と言っていたけども、何回プレイして本質は別にあるなぁと気づいた。まず財宝が道にどんどん残っていくし、ハプニングカードの枚数も変化して行って、一見「確率計算ゲームじゃないか?」って思うんだよね。でも実際には帰り道も含めて平等分割ルールがあるから「わーハプニングカードが出た、帰ろう」という行動では他の人と同時に帰ることになって取り分が少なくなってしまう。1枚で5点の財宝カードとか分割できないから取ることができない。個人だけ考えれば「帰れば得点が確定、進むと確率的に死亡」だからある時点で確実に帰ったほうが有利なシチュエーションは発生する。でも、それって他のプレイヤーも全く同時に同様のシチュエーションになるわけで、自分一人で帰れるなら帰ったほうが有利な状況でも、二人が同時に帰ったら不利になる、そして自分が残って他の人が帰ればその後の得点を分ける人が減るわけだから有利になる。まさに囚人のジレンマ

最初3人くらいでプレイしたときになるほどなーと思ったけども、その後5人でプレイしてさらに面白かった。5人になると、たとえば14点のカードが出ても2点ずつの分配になって道に4点残されるわけで、帰るか進むかの苦悩がより重たくなるんだよね。そして帰る時も複数人ぶつかりやすくなるし。

やー、これは面白いゲームだ。