iTunesでPodcastをSpaced Repetitionする

最近英語のポッドキャストを聞いているんだけど、Podcastってあんまり「一度聞いたものを間隔をおいてもう一度聞き直す」ということを想定して設計されていないので英語の勉強に向いていない気がする。間隔をおいて聞き直すだけでなく、その間隔が徐々に伸びていって欲しい、というSpaced repetitionまで要求すると「そういうアプリを自分で作るしか無いのかなぁ」という感じになってくる。

で、ゼロから作り始める前に、今あるものでざっくりプロトタイプを作るべきだなと思ってiTunesで何とかできないか考えてみた。ざっくりとしたものだったら意外と簡単に出来たのでここでシェアしておく。

まず現状聞いてないPodcastが山積みになっているけどもそういう「聞きなれないPodcast」を一気に流し込んでも頭に入りきらずにあふれると思うので、入ってくる量を1個に絞る。「まだ聞いていないPodcastを1個だけ含むスマートプレイリスト」を作ってSR1と名付けた。以下の説明のために初日に聞いたPodcastをAとする。

次に、一度聞いたものは、次の同期時に「まだ聞いてないPodcast」じゃないのでSR1から外れる。だから「一度聞いたものを間隔を開けて聞く」っていうのは「しばらくたってからそのPodcastが含まれるようになるようなスマートプレイリストをつくる」に相当する。例えば「再生回数が1回で最後の再生が1日以内でない」というプレイリストがあれば、初日に聞いたAは次の日にはまだこのリストには入らない。その次の日に入る。僕は1日に同じポッドキャストを複数回聞くことがあるので再生回数に範囲を持たせてある。

後は同様のスマートプレイリストをSR5まで作った。SR5では再生回数が19回より多く最後の再生から2週間以上経っているものをリストにしてある。

で、これらのスマートプレイリストを束ねてプレイリストにする。このプレイリストをシャッフル+プレイリスト内リピートで聞く。

今回は全部のリストに1個ずつ入って5個がリストアップされているけども、SR4とSR5の中身は今のところ候補が1個しかないので明日以降はしばらく空っぽになるだろう。そうするとポッドキャストの個数が減るから1日に繰り返される回数も増える。それぞれのクラスに適度な量のPodcastが割り当てられるまでしばらく揺らぐだろうけど、そのうち適当なところに落ち着くんじゃないかなぁ。試しにこれで運用してみる。

ちなみにこういう工夫をせずに適当に「繰り返し聴いたほうがいいよね」で聞いていた現状では、22回が1件、18回が1件、7回が1件、5回が1件、4回が20個以上、という分布になっている。これが逆転して、ランク5(20回以上再生)が15個、ランク4(15回以上再生)が7個、ランク3が3個…というようになるのが好ましい。